もしロバ

もし上場企業のサラリーマンがロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだら

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第三話 努力とは、憧れの未来を実現させる為のもの

2016/09/08

 

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あるとき、転機が訪れました。

いつものように、志望の研究室へのアポを取り、大学院を訪れたときのことです。

あれ?なんか違うな。

それは急に心に降りてきた感情でした。

 

努力の先に何がある?憧れが人を動かす。

大学に比べれば、簡単だとはいえ、天下の東京大学です。

入るまでには相当な努力が必要です。

運良く入学できたとして、その先も勉強と研究とでかなりの努力を求められるでしょう。

その後、研究者として職を得ることができるのは、ほんの一握り。

厳しい社会です。

そんな厳しい社会を勝ち抜いた、一握りの存在。

それが大学の教授です。

東大の大学院教授となれば、一握りのうちの一握りでしょう。

そんな一握りの存在である教授と話をさせてもらい、

研究室の雰囲気を見させてもらい、

ふと、降りてきた感情。

 

それは、

羨ましくない。。

憧れない。。

 

相当レベルの努力を重ね、幸運にも恵まれ、やっと手にした東大大学院教授というポジション。

その座にいる人物を、目の当たりにして、私は憧れを抱かないことに気づいたのです。

 

簡単なことでした。

乗っている車、着ている服、身に付けている時計などの小物、研究室の雰囲気。

それらを見て、憧れを抱かない自分に気づいてしまったのです。

 

尋常ではない努力を重ねていった結果、たどり着くであろうゴール地点として、
物足りなさを感じてしまった自分に気づいたのです。

もちろん、否定しているのではありません。

価値観が違うのです。

おそらく、研究室の方々は、そんな俗っぽいものに興味がないのです。

幸せを感じるポイント、満たされるポイントが、おそらくまるで違う。

 

私は、そこを目指すべきではない。

 

それよりも、ビジネスで成功した成金みたいな人々に、憧れを抱くことに気づいたのです。

 

学生の頃は、目標を持っている人間がカッコイイみたいな雰囲気があったりします。

そんな雰囲気に流されて、無理に目標を作っていたのかもしれません。

しかしその無理に設定した目標に対して、行動した自分がいた。

その行動のおかげで、自分の素直な気持ちに気づくことができたと思います。

行動というのは大事です。

 

行動を起こさせるもの、それは欲求です。

何か食べたいという欲求があるから、レストランに入ったり、スーパーで食料を購入したりするように、
わかりやすい方がいい。

何かを目指す過程では、必ず努力が必要になる。
努力を継続する為には、わかりやすい欲求がある方が、継続しやすい。
憧れというのは、わかりやすい欲求ですよね。

 

-もしロバ